震災から3年半

9月13日、宮城県気仙沼市大谷地区にある仮設住宅を訪れ、ここに暮らす彼らの現状や問題点、これからの展望などについてお聞きしました。

 

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まず、震災直後は沢山の団体や人たちが訪れていたのですが、時間と共に徐々に減っていき、3年半経った現在は我々を含めて数える程になってしまったそうです。
また、ここには仮設住宅が186戸あるのですが、現在の入居は140戸程、今年中にさらに10戸が退去予定です。空き家が点在し始めており、ある一定以上減ると仮設内で再度引っ越してまとまる事になるかもしれない、もしそうなった場合は人が住んだ後は嫌だとか、前の人は汚く使っていたからこの部屋には移りたくないとか、新たな問題が発生するかもしれないとの事でした。
仮設住宅は年齢に関係なく、4人家族までは1戸しか与えられません。4.5畳の二間に4人なので、ご飯を食べたら食卓をたたんで、布団を敷かなくてはいけなかったり、勉強するスペースが確保できなかったりと、日々の生活でもストレスがあるそうです。
現在大谷地区の高台移転、災害公営住宅は7カ所計画されているが、そのうち1カ所がようやく整地が始まったばかりで、平成28年3月に整地が終わり、そこから住宅を建て始めるので、実際に移住できるのは更にそれ以降で、まだまだ先の話との事でした。
このような現状でも、4月のお花見と10月の芋煮会(東北特有の行事)は仮設に住む住民が非常に多く参加してくれるので、コミュニティとしてはかなりまとまっている方との事でした。
震災から3年半経った今、時間とともにこの震災が風化して行き、継続して訪問してくれる団体が減った中、我々のように半年に一度訪問してくれるのはとても嬉しいと笑顔でおっしゃってくれた事は我々が今まで継続して行ってきた行動が報われた瞬間でした。

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